突破には新しい材料が必要!?

“思惑”が“確信”へと変化-円売りが再台頭
※ご注意:予想期間は2月19日と表示されていますが、本日(18日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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  モスクワG20を控えたスケジュール感から調整の買い戻しが入っていた先週の円相場でしたが、週末(15日)の欧州タイム以降は再び円売りが優勢となりました。

 『“円安誘導”もしくは“通貨安競争”がG20ではテーマとなり、場合によっては“日本ならびに日銀が名指しで非難される”』との思惑(憶測)が調整の円買い戻しを牽引してきましたが、「国内に向けて財政・金融政策を行う限り、日本の対応は適切(スワン・豪財務相)」「日本の緩和的な金融政策について、何も心配していない(ロストフスキ・ポーランド財務相)」等のコメントが相次いだことで、“名指しでの牽制はない”との思惑が優勢となったからです。

 このため急速に円売り圧力が台頭し、ドル円・クロス円は急速に値を戻しました。さらにG20声明の草案が伝わるにつれて前記した“思惑”は“確信”へと変わっていき、さらに円売りは進行していきました。こうして92円前半で推移していたドル円は94円付近まで上昇し、そして122円後半で推移していたユーロ円は2円超の上昇となって125円前半まで値を戻しました。
“円売り”スタートも、勢いはあまり見られず…
 こうした中で本日の展開ですが、“名指しコメント”がG20声明に盛り込まれなかったことから、まず週明けのマーケットは“円売り”でスタートしています。しかしながら表立った批判こそなかったものの、一部の新興国等では円安に対する懸念を表明しています。また「円安の影響が対外的に拡散しないように」と、あの米国からも“水面下で要請された”との声も伝わってきています。このため現時点では直近高値(ドル円:94.452円・ユーロ円:127.700円共にBid)を更新していくほどの勢いは見られておらず、当該ラインを突破するには新たな材料が必要との声も徐々に増加しつつあります。
流動性低下による過敏な動きに注意
 G20という大きなイベントを無事に通過した直後だけに、円売りへの思惑は根強いと思われます。それでも直近高値を前にして足踏みが続けば、一旦の上値達成感が台頭してもおかしくありません。特に本日は米国市場が休場(大統領の日)ですので、流動性の低下からちょっとした材料で大きく変動することも想定されるところです。

 円売り・円買いの何れによらず、不意な急変動には注意を払っておく必要がある。そんな週明けといえそうです。