<私の相場観>=三木証券・投資情報部長 高橋 春樹氏

 今回の上昇相場で、当面の関門となるのは次期日銀総裁の人事だ。5年前の民主党の不同意のような事態にならなければ、日経平均株価の10年移動平均線の1万1700円水準を突破することになりそうだ。

 非製造業の雇用統計が改善するなど米国景気は回復基調を鮮明にしている。これは、リーマン・ショック前と同水準で、今後の日米金利差を考慮すれば、外国為替市場で円安・ドル高が継続する余地はありそうだ。

 1万1000~1万3000円の価格帯は過去6年間の累計売買代金が少ない真空地帯。需給面を見る限り、1万3000円までは強い戻り売り圧力を受けることはない。

 昨年11月半ば以降の上昇と05年相場の類似性を指摘する見方が多いが、この上昇相場は、日本経済や企業への極端な悲観論の後退という点で03年と酷似している。

 03年から05年にかけての上昇相場を振り返ると、海外投資家の日本株買い越しは合計26兆円に達した。当時、物色対象となったのが東証のコア30銘柄だった。中小型では業績好調のサンリオ<8136.T>、カカクコム<2371.T>に注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)