G20声明日本に対する言及回避で円売り強まる

G20日本の政策に一定の理解
金曜日の海外時間には「G20声明草案は為替レートを目標にしないことについて言及しない」ろほうじられたことから円売りが強まりました。週末にモスクワで開催されたG20財務相中央銀行総裁会合の声明では、「為替レートを(輸出)競争力を高めるための政策目標にはしない」などとされましたが、日本について名指しの避難が回避されたことから週明けの東京時間には円売りが強まっています。

欧州時間序盤、バイトマン独連銀総裁が「ECBはユーロを押し下げるためだけに利下げをしない」と述べたことからユーロ買いが強まってユーロドルは1.3390台まで、ユーロ円は124.10円台まで上昇しました。しかし欧州株が寄り付きから下落したことを受けてユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3310付近まで、ユーロ円は122.90円付近まで下落しました。一方ドル円は、ユーロ円に引っ張られる形で、92.70円台まで上昇した後、92.20円台まで反落していましたが、スワン豪財務相が「日本が国内目的で財政・金融政策を使う限り適切」と述べたことなどから92.70円台まで上昇しました。その後もユーロは上値の重い展開が続き、ユーロドルは1.3300台まで下落幅を拡大しました。

NY時間にはいって、G20筋の言葉として「G20声明草案は為替レートを目標にしないことについて言及しない」「G20は声明を巡る協議で日本を名指ししなかった」などと報じられたことや、発表された米・2月NY連銀製造業景気指数が予想よりも強い結果だったことから円売りが強まってドル円は93.50円台まで、ユーロ円は124.90円台まで上昇し、ユーロドルも1.3360台まで反発しました。さらに米2月ミシガン大学消費者信頼感指数も強い結果となるとドル円は93.80円台まで、ユーロ円は125.20円台まで、ユーロドルは1.3370台まで上昇幅を拡大しました。

モスクワで行われたG20の声明では「通貨の競争的な切り下げを回避する」「為替レートを(輸出)競争力を高めるための政策目標にはしない」と明記されたものの、日本を名指しすることが避けられたことから、現状の日本の政策や円安の動きがG20に一定の理解を得たとの見方が強まって円売りが強まっています。

今日の海外時間にはユーロ圏・12月経常収支の発表と、ノボトニー・オーストリア中銀総裁、ドラギ・ECB総裁の講演があります。