<マーケットアイ>=日経平均急反発!銀行、不動産など内需系に買い、その背景を探る(2)

 市場関係者は「18日は、円安進行を好感してほぼ全面高商状となったが、自動車、電機などの輸出関連ではなく、銀行、不動産、倉庫といった内需系業種に物色の矛先が向いていることが大きな特徴」としている。

 現状の相場では、騰落レシオ(25日移動平均)の低下が進んでおり、物色面では絞り込みが強まる局面を迎えている。最近の大幅安場面での、ソニー<6758.T>など輸出関連の出遅れ銘柄は、リバウンドが小幅にとどまっている。また、自動車株では、トヨタ自動車<7203.T>、マツダ<7261.T>など一部以外はやや元気がなくなりつつある。騰落レシオが降下する場面では、幅広い底上げの循環物色は期待できず、これまでの上昇相場をけん引していたなかから、選別物色されることになる。

 大手銀行の12年4~12月期累計連結決算は、従来想定を上回る好決算となった。本業の利益では、債券売買益を含むマーケット部門の好調に加え、円安の影響もあり国際部門の利益が急拡大している。一段の金融緩和策でデフレ終息が現実のものとなれば、国内貸出にも反転上昇の期待が高まる。業務外損益でも与信費用が低位で安定しているのに加え、株式相場の回復で9月中間期との比較では、株式減損負担の縮小も利益上乗せ要因となっている。証券、ノンバンクなど子会社も順調で、既に通期銀行予想に対する連結純利益の進捗率は平均で90%弱に達している。13年3月期通期の連結当期純利益は、上方修正の可能性が濃厚となっている。

 より一層の金融緩和によるデフレ脱却への期待が高まるなかで、不動産セクターに改めて注目したい。

 金融緩和は不動産市場への資金流入を後押しすると考えられ、不動産セクターにとってはポジティブな動き。12年の東京オフィスビルの大量供給も終了し、今後オフィスの空室率低下に伴う賃貸料の下げ止まり、というオフィス市況改善の流れが期待できそうだ。不動産の含み益の面からも三菱地所<8802.T>に注目したい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)