<話題の焦点>=開業数6年ぶり増加へ、SCの中核となる企業に注目

 長く不振が続いていたショッピングセンター(SC)業界が復活の兆しをみせている。日本ショッピングセンター協会の調べによると、2012年の既存SC売上高は前年比0.5%増となり、6年ぶりにプラスに転じたという。全SCベースの売上高(推計)も28兆1876億円(前年比2.7%増)となったとしている。

 東日本大震災による販売減少の反動があったことに加えて、首都圏で既存SCの改装が相次いだことが寄与したようだ。また、昨春に「ダイバーシティ東京プラザ」や「渋谷ヒカリエ」、「東京スカイツリータウン」など都心型の大型SCが相次いで開業したことも市場全体の活性化につながった。

 開業数にも変化がみられるようになった。07年の改正まちづくり3法の施行によって郊外で大型SCの開発が規制され、新設SC数は減少傾向に転じていたが、13年は6年ぶりに増加する見通しだ。工場跡地などに地方自治体が税収や雇用対策などでSCの誘致を進めるケースが増えていることが背景にある。

 エービーシー・マート<2670.T>やユナイテッドアローズ<7606.T>、ファーストリテイリング<9983.T>などSCの中核となる企業の事業機会拡大につながろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)