急激な思惑の浮き沈みに注意!?

追加緩和期待が後退-円買い戻し
※ご注意:予想期間は2月22日と表示されていますが、本日(21日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日は東京タイムで買われた円が、欧州タイム以降で再び売られるという、“往って来い”の動きとなりました。

 “外債購入の必要性低下”を示唆した安倍首相発言や、“外債を買うつもりはない”と繰り返した麻生財務相発言を背景に、日本の追加緩和期待が大きく後退したからです。こうして東京タイムはジリジリと円買いが進行し、ドル円は93円割れを目指しました。しかしながら同ラインに展開する分厚いドル買いオーダーを、なかなか突破することが出来ませんでした。
米金融緩和の早期見直しが浮上-ドル買い
 一方で注目の住宅関連の米経済指標は、住宅着工件数が2ヶ月ぶりの減少となったものの、建設許可件数が大きく増加しました。このためネガティブな思惑はそれほど大きくならず、逆に4ヶ月ぶりの上昇となった米卸売物価指数を好感するポジティブな思惑が上回りました。何より「一部のメンバーは景気予測次第で量的緩和のペースを変更すべきと主張」「複数のメンバーは、雇用市場が著しく改善する前に緩和の縮小・停止の必要性を指摘」と記載されたFOMC議事録(1月29-30日分)が公表されたことで、「米緩和策は想定以上に早く見直される」との思惑が高まりました。こうして93円割れを窺っていたドル円は94円台へと再び上昇し、一方でユーロドルは160pips超の下落となって1.32ドルへと値を落としました。
東京・NYタイムにそれぞれに注目点有
 こうした中で本日の展開ですが、まず東京タイムは次期日銀総裁人事を巡る報道が注目されるところです。これまでのアベノミクスを背景にした円の方向性のみをテーマとしてきた動きが減退していることは否めませんが、一方で円の先行きに対する思惑は依然として根強く残っています。そうした状況の中で次期総裁人事は、円の方向性を窺う上で重要視されると見られるからです。

 一方で昨日のFOMC議事録を背景に、NYタイムは米金融緩和の方向性を巡る思惑が注目されるところです。年が明けてメンバーが入れ替わったこともあり、これまでの金融緩和派主導型ではなく、金融引き締め派も互角に台頭していることが明らかとされています。そう考えるとまずはドル買い戻しが顕著となる展開が想定されるところですが、行き過ぎには“時期尚早”や“米景況の先行きに関する懸念”といった新たな思惑に直結する可能性も指摘されるところです。
テクニカル的なレンジは広いが…?
 テクニカルから見ると、上方向では11日高値(94.452円・Bid)が強く意識されています。これを突破することが出来るとさらなる上値追いとなる可能性が指摘される反面、同ラインはかなり強力な抵抗ラインとして上値を押さえ込んでいます。一方で下方向では5日安値(91.978円・Bid)が意識されており、こちらも下値を支え続けています。

 日・米を巡る思惑は方向感が定まらない中、本日も消費者物価指数や中古住宅販売件数といった主要な米経済指標が予定されています。前記したレンジはかなり幅広い状態ですが、思惑の浮き沈みが激しい状況でもあります。大きな変動を演じる可能性があるということを想定しつつ、日米の金融緩和や景況感、さらには米「財政の崖」等の思惑の推移に十分に警戒してく必要がある一日といえそうです。
日足チャート抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:95.830(2/11~2/15の161.8%戻し)
上値4:94.971(10/5/4高値、ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値3:94.452(2/11高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:94.209(2/18高値)
上値1:94.022(2/20高値、大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:93.613
下値1:93.338(日足・一目均衡表転換線)
下値2:93.134(2/20安値、ピボット1stサポート)
下値3:92.702(ピボット2ndサポート)
下値4:92.223(2/15安値、ピボットローブレイクアウト)
下値5:91.978(2/5安値、大台)

EUR/JPY
上値5:126.945(2/12高値、大台)
上値4:126.533(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:125.895(2/20高値)
上値2:125.446(ピボット1stレジスタンス)
上値1:124.917(日足・一目均衡表転換線、大台)
前営業日終値:124.359
下値1:124.170(2/20安値)
下値2:123.721(ピボット1stサポート)
下値3:123.632(1/23~2/6の38.2%押し)
下値4:123.083(ピボット2ndサポート)
下値5:122.353(日足・一目均衡表基準線)

EUR/USD
上値5:1.34555(2/14高値)
上値4:1.34394(2/1~2/20の38.2%戻し、2/20高値、20日移動平均線)
上値3:1.33880(ピボット1stレジスタンス)
上値2:1.33525 (2/20の50%戻し)
上値1:1.33333 (2/20の38.2%戻し)
前営業日終値:1.32836
下値1:1.32711(2/20安値)
下値2:1.32252(ピボット1stサポート)
下値3:1.32050(日足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
下値4:1.31667(ピボット2ndサポート)
下値5:1.31169(100日移動平均線)

AUD/JPY
上値5:97.979(ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値4:97.415(2/5高値)
上値3:97.068(2/20高値、大台)
上値2:96.771(ピボット1stレジスタンス)
上値1:96.464(2/20の50%戻し)
前営業日終値:96.019
下値1:95.860(2/20安値)
下値2:95.563(ピボット1stサポート、2/15安値)
下値3:95.108(ピボット2ndサポート)
下値4:94.979(日足・一目均衡表基準線、大台)
下値5:94.365(ピボットローブレイクアウト)

15:27 抵抗・支持ラインを追加