<私の相場観>=上田ハーロー・マーケット企画部長 山内 俊哉氏

 ドル円相場は、当面調整局面が続くとみている。今週末にはイタリア総選挙と安倍首相の訪米がある。また、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では日本が名指しされることは避けられたが、その後の安倍首相などの要人発言にはトーンダウンがみえる。

 白川日銀総裁が退任し新総裁が就任する3月19日ごろまで、91円20銭から95円前後のレンジ相場が続くと予想する。人が変わらないと日銀金融政策決定会合を開いても政策の中身は変わらない。

 ただ、貿易赤字が膨らむ状況では、需給面からも円買いは限られる。急激な円高は想定しづらく、円売りに変化はないだろう。次期日銀総裁の人選など状況次第では95円の円安もあり得るとみている。

 新総裁の就任後は調整局面も終わり、4月の日銀金融政策決定会合に向けて海外勢を中心に円売りが再開されそうだ。日銀会合に向けて政治圧力も強まるだろうし、実際に金融緩和方向に動くと思う。

 新たなドル円のレンジの上値は97円50銭前後。7月の参議院選挙を視野に円安基調を強めるとみている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)