<株式トピックス>=原油価格先物急落には注意が必要

 20日のNYMEX(ニューヨーク商業取引所)での原油先物価格が急落したことで、業界関係者の間では警戒感が強まっている。NY原油先物3月物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の価格は、1バレル前日比2ドル20セント安(2.3%)の94ドル46セントと急落し、1月16日(94ドル24セント)以来約1カ月ぶりの安値水準となった。
 ファンド筋が大口の手じまい売りを出したとのうわさでストップロスの売りを誘発し、急落したとの見方もあった。過去にはもちろん、1日でもっと大幅な下落を記録した経緯もあるが、90ドル台で比較的落ち着いていた環境下での2ドルという下落のスピードは、久しぶりに多くの市場参加者を驚かせることになった。とくに、下落の理由が明確でなかったことも不安感を駆り立てたようだ。
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版などが先週末に報じたところによると「運用資産が2兆円規模ともいわれる著名ヘッジファンドのSACキャピタルは、インサイダー取引に関与した問題で、顧客が投資資金17億ドルを引き揚げる動きが出ている」というのだ。現時点では、真偽のほどや詳細は判明しておらず、ウワサの域を出ていないようだ。ただ、国際商品市場は、株式や為替市場に比べて動きが極端でそれも先行するケースがあるだけに注意が必要とされそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)