<私の相場観>=岩井コスモ証券・投資調査部副部長 有沢 正一氏

 G20で「アベノミクス」への理解が得られたことが安心感を招いた。当面は、日米首脳会談に続き日銀総裁人事など政治イベントを気にしながらの展開が続きそうだ。昨年11月以降の反発局面では政策期待が強く相場を支えてきただけに、政策の実現性や継続性に懸念が生じるようだと流れが変わりかねない。

 逆に、特に問題なくこれらのイベントを消化していくことができれば、政策への自信が相場の上値余地を大きくすることになるだろう。海外では、イタリア総選挙の結果とユーロ相場の反応が少々気になる。

 指数の上値がやや重くなってきたとしても、急上昇後の日柄調整局面であると認識しておきたい。中期的な上昇トレンドに変わりはないと思われる。出遅れているセクターや個別銘柄を循環的に物色する動きが中心になるだろうが、押し目買いのスタンスを継続したいところである。

 3月期末を意識した高配当銘柄への物色意欲が高まってくるものと思われる。「配当利回り」という指標が、銘柄選別の手掛かりとして存在感を強めることになりそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)