外為サマリー:1ドル92円50銭台の円高・ドル安、イタリア総選挙を巡り警戒感高まる

 26日の東京外国為替市場の円相場は、午前10時時点で1ドル=92円57~58銭近辺と前日午後5時時点に比べ1円56銭の円高・ドル安。対ユーロでは1ユーロ=121円09~13銭と同3円36銭の大幅な円高・ユーロ安で推移している。
 24日から25日にかけて実施されたイタリア総選挙では、下院では改革路線の中道左派が優勢だが、上院では緊縮財政に反対するベルルスコーニ氏が率いる中道右派がリードしていることから警戒感が台頭。上院と下院の多数派が異なる「ねじれ」が生じた場合、同国の財政再建が遅れるとの懸念が強まった。イタリア総選挙に対しては、改革路線を支持する中道左派が優勢との見方が多かっただけに、中道右派の躍進を市場はネガティブに受け止めた。
 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3081ドルと前日午後5時時点に比べ0.0140ドルのユーロ安・ドル高と下落している。前日のニューヨーク市場では、ユーロは対円で、一時、1ユーロ=118円71銭とこの日の高値125円21銭から6円近く下落している。同市場では、低リスク通貨とされている円は対ドルで一時90円85銭まで円高が進んだ。
 イタリア総選挙を巡る懸念が、この日の円高の最大の要因だが、次期日銀総裁候補が固まり、目先円安材料が織り込まれた格好だけに、円には買い戻しが入りやすい側面もありそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)