<私の相場観>=SMBCフレンド証券・投資情報部グループマネジャー 中西 文行氏

 3月の年度末にかけて株価の上昇トレンドが継続しよう。日銀の新総裁に大胆な金融緩和論者である黒田氏の就任が報道されるなど、安倍政権による一段の金融緩和期待は新総裁のもとで開催される4月3~4日の日銀金融政策決定会合以降も続こう。また、TPPへの参加表明は輸出企業にとってはプラス材料だ。加えて外国人投資家の継続買いや年度末を控えた投信の新規設定観測に伴う買いなど、需給関係は良好だ。

 調整があるとすれば、北朝鮮の核開発問題や中韓との領土問題、中東のイラン・シリア問題など地政学リスクのほか、欧州の債務問題の再燃、米国のQE3(量的金融緩和第3弾)の早期終了観測など外部要因が気になる。

 ただ、相場を大きく調整させる要因にはならないだろう。したがって、押しは浅く日経平均株価で1万1000円台を下値に、年度末は1万2500円近辺まで上昇する可能性が高いとみる。

 物色対象は想定為替レートが1ドル85円程度で足もとの円安傾向から今期収益の上振れ期待のある自動車や精密、半導体製造装置などが買われることになろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)