午後:債券サマリー 先物は4日続伸、10年債は9年8カ月ぶりの水準に

 26日の債券市場では、先物中心限月3月限は4日続伸。イタリア総選挙に伴う政局不安から円高・株安が進行し、債券市場は底堅く推移した。
 先物は前場に続き、後場も144円80~90銭台で堅調だった。特に現物債市場では、10年債利回りが一時、0.675%と2003年6月以来、9年8カ月ぶりの水準に低下した。イタリア総選挙では下院は改革路線を支持する中道左派が過半数を獲得したが、上院は過半数を得た政党はなかった。これに伴い、イタリアの政局は流動化が予想され、欧州問題の再燃懸念も強まった。このイタリア問題がリスクオフ姿勢を強めさせた。また、次期日銀総裁への起用が有力となったアジア開発銀行の黒田東彦氏は、就任後、積極的な金融緩和政策をとると予想されている。資産買入等基金による国債買い入れ年限拡大などが期待されることから、国債利回りの低下基調を強めている。
 先物3月限は144円91銭で始まり、高値は144円95銭、安値は144円82銭、終値は前日比17銭高の144円84銭。出来高は3兆1570億円。10年債の利回りは前日比0.025%低下の0.680%、20年債は同0.020%低下の1.685%、30年債は同0.030%低下の1.870%だった。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)