<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 イタリアの総選挙で政局混迷の様相となったことが、世界的にリスクオフの流れを形成し、東京市場もそれに引きずられたかのように見える。しかし、これがなくても、日経平均は1万1500円ラインまで戻したことで、いったんは押し目形成場面に入るタイミングだったとみている。

 逆に言えば、イタリア政局は調整の理由にはなっているが、むしろアク抜け感を誘い調整を短期で終わらせる可能性を高めたといえる。

 日経平均のトレンドが変わるとすれば、4月の上旬であり、ここが今回の脱デフレ相場上昇第1幕の終了となるのではないかと考えている。この時期に日銀新総裁となってから最初の金融政策決定会合を迎える。全般の買い疲れ感と相まって、この決定会合を境に失望売りとはいわないまでも、金融緩和で買い上がってきた相場の材料出尽くし的なムードが強まりそうだ。

 それまでに日経平均は上値1万2100~2500円の水準に達する可能性が十分とみている。物色対象は銀行、証券、そして金融緩和で恩恵の大きい不動産株などを注目したい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)