<話題の焦点>=相互乗り入れで競争激化、4大ターミナルの百貨店に注目

 3月16日より東急東横線と東京メトロ副都心線の相互乗り入れがスタートするが、関連する企業への影響も小さくなさそうだ。

 影響が大きいと思われるのは、人の流れが直接響く流通業界だ。今回の相互乗り入れでつながる路線は西武池袋線、東京メトロ有楽町線、東武東上線、東京メトロ副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線だが、主だったところだけでも池袋、新宿、渋谷、横浜の4大ターミナル駅があり、周辺には大手百貨店の看板店が集中している。横浜~池袋間が最速38分で結ばれることになる今回の相互乗り入れでは、従来とは異なる人の流れが起こることになり、こうした百貨店各店の動向からは目が離せない。

 特に注目されるのが、新宿三丁目から徒歩1分に位置する伊勢丹新宿本店だろう。2008年に副都心線が開通し、西武池袋線と東武東上線が乗り入れた時も売上高が10%近く伸びた経緯があり、今回も同様にインパクトが期待されている。東横線沿線には自由ヶ丘や田園調布などの高級住宅地もあり、アクセスが容易になった高所得者層が流入する可能性もある。

 また、横浜からの買い物客が期待できる池袋、埼玉方面からの観光客や買い物客が期待できる横浜などの百貨店にも注目。半面、乗り換えなしで素通りが懸念される渋谷の百貨店では挽回策が注目される。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)