「方向感を探りながら」の域を出ず!?

円買い戻し圧力一服-ドル円・ユーロ円
※ご注意:予想期間は3月1日と表示されていますが、本日(28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 イタリアの政局は依然として混迷を続けていますが、昨日行われた伊国債入札は無難に通過しました。またドラギECB(欧州中央銀行)総裁は講演で、バーナンキFRB議長は議会証言で、それぞれ「金融緩和路線を当面継続」との意向を示しました。

 こうして欧・米株式は大きく反発するなど、リスク回避姿勢は後退しています。そしてユーロ売り・円買い圧力も一服となっており、120円ラインを挟んだ膠着となっていたユーロ円は121円半ばへ、そして91円前半へと一時値を下げていたドル円も92円半ばへとそれぞれ反発しています。

 もっともイタリアの政局は依然として不透明なままであり、“安定するにはまだ時間がかかる”との見方は依然として大勢を占めている状況です。このため底堅い動きこそ見られるものの、一本調子の戻りにはつながらないままで昨日の取引を終えています。
リスク回避の巻き戻しが期待されるも…
 こうした中で本日の展開ですが、引き続き、方向感を探りながらの値動きが想定されるところです。

 無難に消化した昨日の伊国債入札は欧米株式の反発をもたらしており、米欧の「金融緩和路線は当面継続」との意向を好感する株高は日経平均を含めたアジア株式にも連鎖すると見られるところです。このためリスク回避の巻き戻しは、より一層進むことが期待されています。
リスク選好に舵を切るのは難しい?
 一方で、前記したようにイタリアの政局不透明感は、依然として高水準で維持されています。また今週末には「米財政支出の強制削減」という“財政の崖・パート2”が控えています。昨年末ほどのインパクトこそないと見られるものの、マーケットがこのままリスク選好へ大きく舵を切ってくるとは想定しづらい環境でもあります。

 テクニカル的に見ると、下方向への鍵を握っていた91円ライン割れは一応回避したと見られますが、一方で上方向への鍵を握る20日移動平均線(本日は93.11円)までは、まだまだ遠い状況です。週初の急落幅を考えると“もう一段の戻り”を意識する動きも期待されるところですが、“方向感を探りながら”の域を出ないと見ておきたいところです。