基本は方向性定まらずも…!?

ドル買い活発化、しかし“財政の崖・パート2”が重石
※ご注意:予想期間は3月2日と表示されていますが、本日(1日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日はややドル買いが目立つ展開となりました。

 イタリア政局の混乱が長引くとの懸念は根強い中、「オランダが格下げされる」との噂が流れたからです。この影響でまずはユーロ売り・ドル買いが先行しました。さらに昨日発表されたGDPや新規失業保険申請件数等の米経済指標が好内容となったことが後押しする格好となりました。こうしてNYダウは史上最高値を窺う動きとなり、そしてユーロドルが1.30ドル前半へと下落、一方でドル円は92円半ばへと上昇するなど、幅広い通貨に対してドルが買われる展開が目立ちました。

 もっとも「米財政支出の強制削減」という“財政の崖・パート2”の懸念を翌日に控えていることもあり、一方向への動きが加速することはありませんでした。利益確定売りの動きでNYダウが反落に転じると、NYタイム終盤にかけては上げ渋って昨日の取引を終えています。
欧米情勢が引き続きポイント
 こうした中で本日の展開ですが、引き続き「欧州債務懸念」「米財政の崖・パート2」等、欧米情勢がポイントとなってきそうです。

 まずイタリア情勢は依然として混迷を極めており、仮に緊縮反対派(ベルルスコーニ氏等)に有利な報道が流れるようなことがあると波乱となることは必至です。しかしながら混迷しているということは、“現時点で行方はまだ判然としない”ということの裏返しでもあります。

 一方で昨年12月末にも同じような経験をしていることもあり、“土壇場では合意する”との期待感が「米財政の崖・パート2」には根強くあります。このためマーケットの注目度は、かなり低い状況となっています。そう考えると本日は週末ですので、“ポジション調整による動意”を鑑みながら、基本的には“様子見-膠着による上下動”と考えるのが自然となります。
「レンジ内で方向性の定まらない上下動を継続」が基本も…
 テクニカル的には、20日移動平均線(本日は93.10円付近に展開)を突破するまでは売り圧力がかかりやすく、この手前である93円ライン付近にはまとまったドル売りオーダーも観測されています。まずはこれに上値を押さえられると考えるのが自然であり、同ライン突破の有無が引き続き上方向への鍵となってきそうです。一方の下方向では、昨日安値とも重なる92円ラインにかけてドル買いオーダーが散見されており、下値を支えそうなムードが漂っています。

 基本的には「レンジ内で方向性の定まらない上下動を継続」と考えつつ、ただし本稿執筆時には「オバマ大統領-共和党間で合意」との報は入ってきていないことなどを鑑みて“突発的なリスク回避姿勢の台頭による急変動”には充分に警戒しておく必要有。そんな週末といえるかもしれません。