<私の相場観>=光世証券・執行役員 西川 雅博氏

 日経平均は2月前半にリーマン・ショック後の高値を抜いた後、1万1500円前後での往来相場が続いている。大幅高と大幅安を繰り返すなど日々の変動幅が大きく、高値圏で強弱観が交錯している状況と言えるだろう。

 強気材料として日銀総裁人事にみられるようなアベノミクスへの期待が強まる一方、海外要因でイタリア総選挙などユーロ不安台頭の動きもある。全体としてはしばらく踊り場を形成しつつ、次の第2段上昇相場入りのタイミングを待つ局面と考える。

 指数とは別に個別物色の流れを見ると、iPS細胞などのバイオ関連、国土強靭化関連、TPP関連、環境関連など、有望テーマが目白押しである。テーマが多いと人気や物色がテーマごとに循環、分散するため、過熱感の緩和から上昇相場に持続性をもたらす効果もあるようだ。

 需給面においては、国内機関投資家、事業法人の売りに一巡感が出る時期が近づいており、期末に向けてはプラスに作用しよう。JT株の売り出しも、海外投資家動向や現在の投資環境からすれば、さほど圧迫要因にはならないとみる。押し目は強気で対処。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)