<株式トピックス>=「円安」の次には「ドル高」を期待したいのだが

 総選挙によるイタリア政局の混乱で通貨ユーロが売られ、外国為替市場での対主要通貨に対する円安傾向に歯止めが掛かった状態にある。次期日銀総裁に黒田東彦氏がほぼ決まるなか、4月以降のさらなる金融緩和に期待感がある。
 ただ、短期間に1ドル=79円から、同94円までの円安が進行する中で、アベノミクスの3本の矢の1本目である「金融緩和」は、為替相場や株価にかなり織り込まれたようだ。
 市場関係者からは「これ(1ドル=95円)以上の円安を進行させるためには、〝ドル高〟の出番だ」との見方が出ている。つまり、米国景気の回復が鮮明になることによって、ドル高が進行し、必然的に円安になるというものだ。ただ、現状の米長期金利は1.8~1.9%程度での推移となっており、今後雇用情勢などが大きく改善して、3%程度まで上昇しないと顕著な〝ドル高〟は起こりそうにもない。
 そこで、日本株上昇のもう一つの推進役として考えられるのが、来期(14年3月期)の業績回復期待の顕在化だ。主要証券会社の予想によると、14年3月期の連結経常利益の増益率は30%程度と見込まれている。現在の東証1部の13年3月期の予想PERは20倍程度。30%の増益でPERは14倍程度まで低下する計算という。この割安修正の動きが、株価上昇の推進役として期待されているわけだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)