要人発言による乱高下に警戒を

米財政支出強制削減発動も、経済指標を好感-ドル買い
※ご注意:予想期間は3月5日と表示されていますが、本日(4日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 先週末のマーケットは、概ねドル買いが優勢となりました。

 注目された米財政支出の強制削減(いわゆる“財政の崖・パート2”)は、発動される見通しとなりました。しかしながら事前に予想された範囲内であったこともあり、マーケットの反応は限定されました。一方で米ISM製造業景況指数が2011年6月以来の高水準となるなど、この日に発表された米経済指標は軒並み堅調な内容となりました。こうしてドル円は93円台中盤へと値位置を戻すなど、ドル買いが優勢となりました。
経済指標の悪化が利下げ観測に繋がる-ユーロ売り
 一方でユーロは、芳しくありませんでした。欧失業率が過去最悪を更新するなど、欧経済指標の結果が芳しくなかったからです。「景気下支えのためにECB(欧州中央銀行)は利下げに動く…?」との思惑が広がったことも、ユーロ売りを後押ししました。これに“イタリア政局の混迷長期化への思惑”が引き続き重石となり、ユーロドルは一時1.30ドルの大台を割り込む動きを見せています。
ドル買いの継続性に注目
 こうした中で週初となる本日の展開ですが、先週末のドル買い優勢の流れがどこまで継続するかに注目が集まるところです。

 日銀の金融緩和に対する期待感が継続する中、景況面における米国のアドバンテージへの意識から、ドル買い・円売りへと傾斜しやすい地合いとなっています。こうした中で上値のメドと意識されてきた20日移動平均線を突破してきたことで、短期的には“買いシグナル点灯”が示唆されています。93.70円付近からドル売りオーダーが厚みを増して展開していることから、ここを突破できるかが目先のポイントといえそうです。
経済指標は乏しいが、要人発言には事欠かない…
 もっとも“イタリア政局の混迷長期化への思惑”が相変わらずであることから、リスク選好へとマーケットが大きく傾斜することを疑問視する声も聞こえてきます。こうした欧卸売物価指数(PPI)以外は主だった経済指標が予定されていない中、本日はイエレンFRB(米連邦公開市場委員会)副議長やボルカー元FRB議長等の講演、そして次期日銀総裁として白羽の矢が立った黒田ADB(アジア開発銀行)総裁の所信聴取も衆議院で行われます。

 要人発言によって瞬間的に乱高下。そんな急変動に注意を払う必要がある、そんな一日となりそうです。
日足チャート抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:95.000(大台)
上値4:94.466(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:94.455(2/25高値)
上値2:94.009(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:93.680(3/1高値)
前営業日終値:93.553
下値1:93.206(20日移動平均線)
下値2:93.059(3/1の50%押し、大台)
下値3:92.767(ピボット1stサポート)
下値4:92.438(3/1安値)
下値5:92.000(2/28安値、大台、ピボット2ndサポート)

15:12 抵抗・支持ラインを追加