<私の相場観>=カブドットコム証券・チーフストラテジスト 河合 達憲氏

 3月末から来年度初めの相場を左右するのは、外部環境の変化と14年3月期企業業績の株価への織り込み進捗の2点だ。

 外部環境では、円相場の動向が焦点。1ドル=94円までの円安が進行するなかで、アベノミクスによる「金融緩和」は、為替や株価にかなり織り込まれたようだ。これ以上の円安進行には〝ドル高〟へのファンダメンタルズが必要とされる。米景気の回復が鮮明になることで、ドル高が進行し、円安になるというもの。ただ、米長期金利は、現状1.8%台の推移であり、雇用情勢などが大きく改善して、3%程度まで上昇しないと顕著なドル高は難しそうだ。

 もう一つは、14年3月期の収益回復期待の顕在化。来期経常利益の増益率は30%程度と見込まれる。今期の東証1部の予想PERは20倍程度。30%の増益で来期PERは14倍程度まで低下する見込み。この割安修正が推進役となり、日経平均株価は1万2000円台乗せが期待される。

 個別銘柄では、円安メリット関連代表格のトヨタ自動車<7203.T>、TPP対策農業関連のクミアイ化学工業<4996.T>に注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)