午後:債券サマリー 先物は史上最高値更新、黒田発言で金利低下基調強まる

 4日の債券市場では、先物中心限月3月限は8日続伸。この日、午前中に開催された次期日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁の所信聴取での同氏の発言を受け、一段の金利低下期待が膨らんだ。
 先物は前週末比27銭高の145円32銭と高値引け。昨年12月7日につけた145円26銭の史上最高値を約3カ月ぶりに更新した。黒田氏は、この日の衆議院での所信聴取で「日銀の2%物価目標は画期的」と述べたほか、国債買い入れに関しては「1~3年に限定する必要ない」と発言した。また、日銀が保有する国債の規模を銀行券の発行残高の範囲内に抑える「日銀券ルール」についても「検討対象」と述べた。黒田氏の金融緩和への前向きな発言を受け、市場は金利低下基調を強めた。また、この日は中国上海市場で株安が進んだことも、リスクオフ姿勢を強めさせ、債券市場には買い材料となった。
 先物3月限は145円15銭で始まり、高値は145円32銭、安値は145円06銭、終値は前週末比27銭高の145円32銭。出来高は3兆3613億円。10年債の利回りは同0.055%低下の0.600%、20年債は同0.080%低下の1.490%、30年債は同0.090%低下の1.675%だった。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)