上下両睨みは変わらず…!!

円買い戻し圧力掛かるも、反転-ドル円
※ご注意:予想期間は3月7日と表示されていますが、本日(6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日は東京タイムで円買いが先行したものの、その後は反転する“往って来い”となりました。

 円買いの要因として上げられるのは、「外債をわざわざ買う必要はない」という岩田・日銀副総裁候補が述べた衆議院における所信聴取で述べたコメントでした。このため円には買い戻し圧力がかかり、“目先の材料出尽くし感”と共にドル円を一時93円ライン割れへと導きました。しかしながら欧・英・米の経済指標が強めとなったことなどから、欧州タイム以降は反転しています。

 特に目立ったのは、56.0と約1年ぶりの水準へと上昇したISM非製造業景況指数でした。この影響で米景況への楽観論は増幅し、NYダウを史上最高値更新へ導くと共に、ドルにも買い圧力が強まりました。ただし史上最高値を更新した割にはドル円の上値は限定されており、93円後半に展開していた分厚いドル売りオーダーを突破することなく、ジリジリと値を落として昨日の取引を終えています。
上・下どちらを試す…?
 こうした中で本日の展開ですが、イベント的には週末に迫る米雇用統計の前哨戦とされる米ADP雇用統計(民間)、米景況感の先行きを探る上で注目されるベージュブック〈米地区連銀経済報告〉、そしてプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の講演などが注目されるところです。特に米ADP雇用統計は若干弱めの数値が予想されており、昨日台頭した米景況への楽観論に冷水を浴びせかねない予想となっています。これが思惑としてどのように台頭し、そしてどのように反応するのかが、まずは注目されるところです。

 テクニカルから見ると、ドル円は93円台でここ2日ほど膠着しています。上値のメドは昨日も押さえられた93.80円~94.00円に展開する分厚いドル売りオーダーであり、この突破の有無が上方向への第一関門となっています。前記したADP雇用統計等が好内容となれば「同ライン突破を試す」との声も少なくないだけに、注意が必要です。

 もっともここにきて米景況はかなりの強気ムードとなりつつありますが、「財政の崖・パート2」は依然として燻り続けています。イタリアの政局混迷という火種を抱える欧州情勢もありますので、すぐにリスク選好へ傾斜するとは想定しづらいところです。昨日の下値を支えた93円割れから下にはストップロスオーダーが観測されているだけに、欧米の景況感が悪化するようなことがあるとこちらを狙いにくる可能性も充分に考えられるところです。

 週末のビッグイベントを控えて神経質な展開を想定しつつ、本日も上下の両睨みを考えておく必要がありそうです。