<私の相場観>=ブーケ・ド・フルーレット代表 馬渕 治好氏

 東京市場はアベノミクスや日銀新総裁人事への期待などを織り込みつつ上昇歩調を強めてきたが、目先はやや買われ過ぎている部分も否めない。

 前週月曜日(2月25日)、次期日銀総裁に黒田氏が起用される方向となったのを受け、一層の金融緩和期待から日経平均は大幅高に買われた。その後もこの流れを引き継いできたが、今週の黒田氏と、副総裁候補の岩田氏への所信聴取で、若干行き過ぎていた期待が剥落した。岩田氏の発言に難はなかったが、市場の過度な盛り上がりが修正され、これが同日の不動産株などの利益確定に反映されたものとみている。

 (目先は米国株高に追随しているが)早晩調整局面がありそうだ。日経平均で1万1000円くらいまでの調整はあって不思議はない。ただ下値リスクはあっても大勢波動そのものを揺るがすような下げとは無縁だろう。

 個別銘柄では、アベノミクスの項目にもある海外インフラ輸出の支援に着眼し、アジア地域やブラジルなどの新興国需要を取り込む総合重機で三菱重工業<7011.T>や、インフラ素材で新日鉄住金<5401.T>などに期待したい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)