<話題の焦点>=ブランド品強化の流れ、シニア層取り込み百貨店復権へ

 株高が消費を増やす、いわゆる「資産効果」で高額商品の販売が盛り上がりをみせている。株式市場でもこれまでの「生活防衛」関連から「高額商品」関連が注目されてきている。

 その代表格が百貨店銘柄だ。1月の百貨店の美術・宝飾・貴金属売上高は5カ月連続で前年実績を上回り6.8%増と高い伸びとなった(日本百貨店協会調べ)。高級ブランドなど身の回り品も同3.6%増となり、2月もその傾向が続いているようだ。株高は個人金融資産を多く保有するシニア層に強く表れるといわれているが、こうしたシニア層が百貨店を利用し、高額消費を支えている。

 百貨店各社もこうした動きに敏感に反応している。高島屋<8233.T>の東京店では、3月に高級ブランド品売り場を改装し取り扱いブランド数を現在より1割多い70に増やすほか、松屋<8237.T>の銀座本店でも9月に「ルイ・ヴィトン」をはじめとする高級ブランドの売り場を約2割広げることを決めたとしている。

 また現在、今春までの予定で100億円を投じて伊勢丹新宿店本店を改装している三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>でも同様にブランド売り場の拡充を図っている。百貨店業界全体に今後も同様の動きが広がりそうだ。

◆主な百貨店各社の最近の動き

J.フロントリテイリング<3086.T> 昨年10月に大丸東京店をグランドオープン
三越伊勢丹HD<3099.T>      伊勢丹新宿本店を改装オープンへ
高島屋<8233.T>          高級ブランド品売り場を改装し取り扱いブランド数を拡充
松屋<8237.T>           銀座本店で高級ブランド品の売り場を拡充へ
H2Oリテイリング<8242.T>    昨年11月に阪急うめだ本店をグランドオープン

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)