日英欧への思惑が鍵に…!?

米景況感への楽観論増大-ドル円上昇
※ご注意:予想期間は3月8日と表示されていますが、本日(7日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 米景況に対する楽観論の増幅から、昨日はドルが大きく買われる展開となりました。

 史上最高値を更新した前日のNYダウを囃したリスク選好姿勢が台頭する中、ADP雇用統計(民間)や製造業新規受注等の米経済指標が事前予想を上回ったからです。さらに米地区連銀経済報告〈ベージュブック〉が順調な米景気回復を指摘するものであったことから、米景況への楽観論はさらに増幅される形となりました。このためNYダウは前日に続いて史上最高値を更新し、そしてドル円は先月25日以来の94円回復を示現しました。
ECBへの思惑が上値を抑制-ユーロ円
 一方でドル円に引っ張られたこともあり、ユーロ円も上値を拡大する場面が見られました。しかしながらユーロドルが再び1.30ドルの大台を割り込んでいるなど、米・欧景況感の違いは鮮明になりつつあります。このため翌日に控えるECB理事会での“据え置き”予想そのものに変化は見られないものの、“近い将来の利下げが示唆される”との見方が浮上したことが、ユーロ円の上値も押さえる形で機能している観があります。
日・英・欧でイベント続く…
 こうした中で本日は、日(日銀)・英(BOE)・欧(ECB)で金融政策の発表が予定されています。

 日(日銀)に関しては、白川総裁として最後の金融政策決定会合となることから、「波風を立てず、無風で終える」との見方が大勢を占めています。しかしながら英(BOE)は追加緩和と利上げへの思惑が錯綜しており、そして欧(ECB)に関しては前記したように“据え置き”とは見られるものの“近い将来の利下げを示唆”が囁かれています。このため現在進行しているリスク選好の流れについて、「冷水を浴びせる要因となるのか?」が注目されるところです。

 テクニカルから見ると、ドル円はこれまで上値を押さえつけてきた93.80円~94.00円を、昨日突破してきました。このため今度は同ラインがサポートラインとして機能するかが注目されており、ドル買いオーダーが集まりつつあります。一方で94.50円にかけては段階的にドル売りオーダーが積み上がっているとされており、突破するのは並大抵ではないとも考えられるところです。

 NYダウが史上最高値を更新し、日経平均も2008年9月以来の12000円台を回復してきました。このため利益確定売りが入りやすい地合いになりつつある中で、本日・明日はビッグイベントを数多く控えています。不意のリスク回避台頭から、大きく売られた円が買い戻される展開にも注意を向けておく必要がありそうです。
材料出尽くし感の台頭にも警戒を!
 もっとも伊政局混迷やECBへの思惑から、すでにユーロは先週から大きく値を下げてきました。その要因の一つであるECB理事会が想定の範囲内に収まるようなことがあると、“材料出尽くし感”が台頭することが考えられるところです。「ユーロ買い戻しから、円がさらに売り込まれる」という大波乱まで、想定しておかなければならないのかもしれません。
日足チャート抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:96.000(大台)
上値4:95.571(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:94.971(10/5/4高値、大台)
上値2:94.843(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:94.455(2/25高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:94.063
下値1:93.235(20日移動平均線)
下値2:92.997(3/6安値、大台)
下値3:92.672(日足・一目均衡表転換線)
下値4:92.217(ピボットローブレイクアウト)
下値5:92.000(2/28安値)

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15:07 抵抗・支持ラインを追加