<マーケットアイ> 一時、日経平均株価1万2000円回復 今後の相場をどう見る?(2)

 一方、現状では大幅反落につながるようなマイナス材料が想定できないこともあり、下値メドは25日移動平均線の1万1400円水準と想定される。

 今後、黒田東彦新総裁体制で、追加的な金融緩和は継続するものの、円安のスピードが緩やかとなるなかでは、来期(14年3月期)の収益回復期待の顕在化が株価上昇の牽引役となる。13年3月期の東証1部全銘柄の予想PERは20倍程度。東証1部上場銘柄の来期経常利益の増益率は平均30%程度と見込まれている。30%の増益で来期PERは14倍程度まで低下する見込み。この割安修正が推進役となり、日経平均株価は緩やかな上昇を継続することになりそうだ。

 ただ、そのなかで選別物色が際立つことになりそうだ。このところ、日経平均株価寄与率の高いファーストリテイリング<9983.T>やソフトバンク<9984.T>が急伸するなかで、置いていかれる主力銘柄も目立っている。また、業績の不振が円安によって隠されているケースも多い。今後は、実際に販売台数が回復し、円安で価格競争力の増している自動車や、TPP(環太平洋経済連携協定)、シェールガスなどのエネルギー革命で恩恵の予想される商社に関心が向かいそうだ。個別銘柄ではトヨタ自動車<7203.T>、丸紅<8002.T>などに注目している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)