リスク選好継続も、足を引っ張る可能性…!?

強い米雇用統計に反応-ドル買い・円売り
※ご注意:予想期間は3月12日と表示されていますが、本日(11日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 先週末は“ドル買い”と“円売り”が、共に目立つ一日でした。

 米景気回復を囃したリスク選好姿勢は、注目の米雇用統計を控えた東京タイムから台頭しました。このためドル円は96円ラインに迫るところまで押し上げられ、ユーロ円は125円後半まで上昇しました。

 そして迎えた雇用統計は、非農業部門雇用者数+23.6万人・失業率7.7%と、いずれも事前予想を上回る強い内容でした。このためドル買い・円売りがさらに加速し、ドル円は96円ラインを突破して2009年8月以来の高値となる96.554円・Bidまで上昇し、連れてユーロ円も126円ライン手前まで急伸しました。
発表後はポジション調整-円買い戻し
もっとも期待感を背景にしてドル買いが事前に進んでいたこともあり、その後は伸び悩みに転じました。これを「上値が重い」と見た市場参加者は利益確定へと動き、格付大手・フィッチのイタリア国債格下げによるリスク選好の後退と相俟ってポジション調整へとつながり、ドル円は96円ライン付近へ、そしてユーロ円は124円後半へと値を落として先週の取引を終えています。
リスク選好継続も、一服感漂う…!?
 こうした中で本日の展開ですが、独・仏で経済指標が予定されている他は主だったイベントが予定されておりません。このため4連騰で史上最高値更新を見せたNYダウの影響でリスク選好姿勢は継続すると見られるものの、大きな動意を伴った米雇用統計の直後でもあることから一服感が漂いそうな気配を漂わせています。「次は100円の大台を目指す」という威勢の良い言葉も聞こえてきていますので、先週末高値(96.554円・Bid)を突破すればさらなる上値追いも想定されるところですが、「目先は上値を押さえられる、しかし下値も堅い」という展開を想定しておきたいところです。
ユーロ売りが足を引っ張る可能性
 もっとも欧州(ユーロ)に関しては、イタリア政局不安に続いて、同国債の格下げという新しいリスク回避姿勢も台頭しています。このためユーロ自体には売り圧力がかかりやすく、これがユーロ円へと波及すれば、ドル円の足を引っ張る可能性も残されています。大きな流れでいうとまだドル買い・円売りですが、このトレンドの足を引っ張りかねないユーロの動きにも十分な注意を払っておく必要がありそうです。
ドル円日足チャート抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:97.759(09/8/7高値)
上値4:97.545(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:97.144(09/8/11高値)
上値2:96.717(09/8/12高値、ピボット1stレジスタンス、2/25の161.8%戻し)
上値1:96.554(3/8高値)
前営業日終値:95.981
下値1:95.668(3/8の50%)
下値2:94.990(ピボット1stサポート、大台)
下値3:94.781(3/8安値)
下値4:94.390(2/25~3/8の38.2%押し)
下値5:93.999(ピボット2ndサポート、大台)
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15:18 抵抗・支持ラインを追加