<話題の焦点>=上水道の耐震化、ダクタイル鋳鉄管の需要拡大

 「政策に売りなし」との相場格言通り、アベノミクス関連株が買われている。したがって、今後、安倍政権が唱える国土強靭化関連に絡む銘柄も循環物色の対象となろう。そこで注目したいのが上水道の耐震化対策で潤うダクタイル鋳鉄管メーカーだ。

 水道管には通常、大規模基幹路に鋼管、主要な基幹路にダクタイル鋳鉄管、末端管路にポリ塩化ビニル管が使われる。その中でダクタイル鋳鉄管は衝撃性や耐食性、耐震性に強く、鋼管と比べて価格面で優位性があるなどの特徴から、ここ使用割合が急速に拡大している。

 水道管の耐震化比率は現在、基幹路で32.6%しかなく、震災による水道管の破損で断水が起きた場合、市民生活への影響は測りしれないものがあるだけに、耐震化促進は喫緊の課題だ。

 また、高度経済成長期に敷設された水道管が多く存在し、耐用年数を経過したものが全国で20~30%あるとされており、これらの更新需要もダクタイル鋳鉄管の需要拡大につながってこよう。国内ではダクタイル鋳鉄管はクボタ<6326.T>、栗本鉄工所<5602.T>、日本鋳鉄管<5612.T>の3社でほぼ独占しており、注目される。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)