臨時日銀金融政策決定会合

事前報道過熱なら「サプライズ」にならず
昨日のNY時間に、日経新聞電子版が「日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁は11日、参院の所信聴取に応じ、日銀総裁に就任すれば、早期に追加緩和に踏み切る考えを強調した。4月3、4日の新体制初の金融政策決定会合を待たずに、3月20日の就任後に速やかに臨時会合を開いて緩和策を打ち出す可能性を示唆した」と報じたことから円安が進みました。

先週の日経CNBC「FXまるわかりナイト」の番組などでもお話ししましたが、就任直後に定例の決定会合を待たずに緊急の会合を招集して緩和を決定する、というのは市場にインパクトを与えるという意味では効果的な手法だとは思います。

しかし、こういった方法が効果的であるのは、その臨時の会合が緊急の物で少なくとも過半の市場参加者にとって「サプライズ」である事が条件です。

就任以前からこういった話をして、今後その臨時会合ではどんな決定がなされるか、というような報道が日ましに高まってしまえば、もし黒田氏が総裁となって3月末に臨時会合を開催して、国債の購入対象を10年債まで広げたり、超過準備預金に対する付利を見直したりなどの事を決定したとしても、それはもはや「想定の範囲」の事になってしまい、いわゆる「噂で買って事実で売れ」という事になってしまう可能性が高くなります。

今後臨時会合の開催や、そこで決定されるであろう「これまでとは次元の異なる」政策に関する報道が増えて行って、円売りが強まった時には、実際に会合が行われた日が当面の高値になるかもしれません。