<株式トピックス>=外国人投資家、初の買い越し額1兆円突破の背景

 東証が14日引け後に発表した3月第1週(4~8日)の投資部門別売買動向(東京、大阪、名古屋の3市場1、2部および新興市場の合計)によると、外国人投資家の買い越し額が1兆172億円と、東証が公表を始めた1982年7月以来、初めて1兆円台に乗せるという記録を達成した。これまでの最大は、2004年3月第1週の9678億円だった。3月第1週で外国人投資家の買い越しは、昨年11月第2週以来17週連続で、合計金額は5兆2000億円を上回ってきた。
 この大幅買い越しの背景には、株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出日、あるいはSQ週にこれまで買い持ちしていた先物を現物に振り替える動きが非常に大きかったためとみられる。やや遅れて日本株に買いを入れてきた海外投資家が、まとまった買いを入れてくるには、ダイレクトに現物市場ではインパクトが大きくなり過ぎる。また、思い通りのまとまった株数が買えない可能性もある。そのため、少しずつ先物で買いを入れるのが常套手段。先物で買い貯めてきた株を一気に現物に振り替える動きが顕在化したため、初の1兆円突破となったのではないのか。この3月第1週の日経平均株価は、5日続伸で、日経平均株価も677円の急上昇をみせていた。
 株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出という特殊要因で買いが集中的に顕在化したとはいうものの、外国人投資家の日本株へのこれまでに無い買い意欲の強さが見て取れることは確か。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)