上値模索しやすい状況だが…?

ポジション調整が優勢-ドル売り
※ご注意:予想期間は3月16日と表示されていますが、本日(15日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
※ご案内:今の抵抗・支持ラインを毎日17時から動画で解説!疑問点は、チャットでその場で回答 マーケット・チェック15分Webセミナー詳細は、下部の関連記事から。

 米景況への楽観論を背景にしたフローは維持されたものの、昨日はポジション調整からドル売りが目立ちました。

 特に「英インフラプロジェクトに、カタールが最大100億ポンドを投資」と英フィナンシャルタイムズ(FT)紙が報じたことで、1.49ドル前半で推移していたポンドドルが200pips超の急反発を見せて1.51ドルを回復する急伸を見せるなど、ポンドドルがマーケットを牽引しました。これがスペイン国債入札の不調から昨年12月10日以来の1.29ドル前半まで一時下落していたユーロドルに波及し、2日ぶりの1.30ドルの大台を回復して、昨日の取引を終えています。
リスク選好フローは健在、しかし方向性は定まらない-ドル円・クロス円
 一方で、東京タイム序盤には95円半ばまで下値を拡大していたドル円は、NYタイム序盤にかけて96円半ばへと上伸する動きを見せました。衆議院における日銀新人事案の承認による日銀追加緩和への期待感と共に、強めとなった新規失業保険申請件数・米経常収支がドル買いを誘ったからです。しかしながらここから前記したドル売りが強まる格好となり、上値を模索する動きが一服すると再び95円半ばへと値を落とす“往って来い”を演じています。もっともNYダウは8日続けて史上最高値を更新しているなどリスク選好フローは健在であることから、その後は96円台へと再び押し戻されるなど方向性は定まらない状況が続いています。
米景況感期待でドル売りオーダー突破できるか?
 こうした中で本日の展開ですが、昨日のような突発的な材料(FT紙報道)が飛び出さない限りは、マーケットの目は再び米景況感へ戻ると見られるところです。そして米消費者物価指数や鉱工業生産、ミシガン大消費者態度指数といった主だった米経済指標が、本日は目白押しとなっています。何れも事前予想は強めとなっていることから、まず12日に面合わせとなった09/8/12高値(96.717円)を試す展開は想定しておかなければならないところです。

 もっとも昨日も記したように、96.25円付近から同ラインにかけては分厚いドル売りオーダーが観測されています。このため同ラインを突破するのは並大抵ではないと想定され、事実、昨日もその手前で押さえ込まれています。そして「連騰を続けるNYダウに“利益確定の調整売りが入る”」という週末特有?の思惑も一部では台頭している状況でもあります。
引き続き“両にらみ”戦略で!
 リスク選好的な円売りムードは未だ健在であり、それをさらに加速させかねない米経済指標も控えています。このため上値を模索しやすい状況といえますが、欧州方面から押し寄せるリスク回避への思惑は根強いものがあります。また本日はポジション調整が入りやすい週末であることも合わせて考えると“同ラインに到達せずに反落”といった展開は当然、シミュレーションしておく必要があります。

 もちろんそういった場合でも現在の状況では“下値は限定される”と見るのが自然ですが、少なくとも一方向への決め打ちは控える“両にらみの戦略”が引き続き有効な局面といえそうです。
ドル円日足チャート抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:97.759(09/8/7高値)
上値4:97.455(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:97.019(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値2:96.717(09/8/12高値、3/12高値)
上値1:96.584(3/14高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:96.092
下値1:95.657(ピボット1stサポート、3/14安値)
下値2:95.443(3/13安値)
下値3:95.221(ピボット2ndサポート)
下値4:95.000(大台)
下値5:94.781(3/8安値、日足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

15:04 抵抗・支持ラインを追加