<話題の焦点>=コンビニ大手各社、賃金引き上げのリード役

 アベノミクスの目指す〝脱デフレ〟の象徴ともいえる賃金引き上げで、コンビニエンスストア大手がリード役を果たし話題となっている。

 ファミリーマート<8028.T>は、13年度に1.5%の定期昇給と賞与の増額で年収を平均2.2%引き上げると発表。「政府の物価上昇目標2%に合わせた水準にした」としている。

 同業界では、すでにローソン<2651.T>が年収の3%引き上げを決め、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>もベースアップを表明している。別の観点から見れば、賃金引上げに応じられる好調な業績推移が見込めるということだ。

 コンビニ大手5社の13年度の出店数の合計は、少なくとも4000店に上るという。出店から閉店を引いた純増数でも2300店を超える見通し。昨年10月には国内店舗数が初めて5万店を超え、販売競争は激化しているものの、顧客ニーズを敏感に反映した品ぞろえや新サービス導入で収益力を高めている。

 セブンイレブンは11年9月から食事宅配サービス「セブンミール」を開始。ファミリーマートも子会社が展開する高齢者専門の弁当宅配事業「宅配クック123」の配送網を活用した宅配事業を昨年12月に開始。カタログ掲載のファミリーマート商品を弁当と一緒に注文できるというもの。

 また、セブンイレブンでは、利益率の高いPB商品の売上比率が3年間で4倍近くに増加。14年度にはPBの売上比率が30%に達する見通し。新たな商品展開では、各社がファーストフード店同様の100円レギュラーコーヒーを導入して集客を図っている。

◆主なコンビニエンスストア関連銘柄の業績と株価

銘柄(コード)  今期営業増益率  株価  PER

ローソン<2651.T>     6.8 6660 19.9
7&iHD<3382.T>    5.5 2896 17.8
ファミリーM<8028.T>   5.7 3960 15.0
ユニー<8270.T>    ▼11.4  660  3.9
ミニストップ<9946.T> ▼48.1 1483 26.8

単位:%、円、倍(13日終値時点)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)