割安PER9倍・PBR1.1倍ドラッグストア展開<3098>ココカラファイン

一株純資産345円予定・有利子負債圧縮・堅実経営ココカラファイン

ドラッグストアのセイジョーとセガミが統合。全国でドラッグストアを展開している会社。
売上は微増ながら、一株純利益345円(2012年10月31日更新の2013年3月予想・会社側データ)と豊か。年予定配当は60円。3、9月末の権利確定で半分づつ(実際に株主のもとに届くのは3~4か月後)。
配当性向(一株純利益からどれくらい株主に還元するかの割合)を2~3割とした場合、なお増配余力は十分といえる。
また有利子負債を圧縮し、堅実経営を展開している。

3月末には100株なら2,000円分の買物券の株主優待権利が確定する。500株なら3000円分、1000株なら5000円分とランクアップ形式を取っているので生活圏、職場近所などでセイジョーやセガミ店舗が利用できる人には注目だ。

15日金曜日引け値は3235円。100株購入した場合、半期ベースのインカムは税引き前配当3000円(実際は10.147%の税金が天引きされ2696円が株主に届く)と2000円分の優待券の両方合わせた利回りを15日引け値から求めると
(2696+2000)÷3235=約1.452%
   一年間保有した場合は
     (2696×2+2000)÷3235=約2.29%

2014年1月からはどの株配当にも復興税と所得税+住民税で20.315%が差し引かれる予定。もちろん増税は株の配当を楽しみにしている人にはおおきな痛手。そこで銘柄選びが大切になってくる。
同社のような一株純利益が大きい会社の場合、成長力が保てればという前提条件は付くが、増税時代の株主還元策(増配や優待の充実など)が可能だ。それは安定株主獲得に大きな力になるだろう。ひいては株価の上昇トレンド形成も期待できるとみる。

さて、次にドラッグストアの将来性について考えてみよう。生活者の所得が下がったら、買い控えられると見られがちだが、自分でエステやヘアカラーをするなど生活者の工夫をサポートする製品も続々と登場している点から、むしろ景況感にあまり影響されず堅実に事業展開できる業種の一つといえる。したがって、同社の安定的成長路線は継続されると見ていいのではないか。

現在のところ、一株純利益の何倍まで買われているかを見る指標PERはでは9.1倍、純資産の何倍まで買われているかの指標PBRは1.1倍と割安に推移している。
買い目標として理想的には3060~3180円あたり。PER等の株価指標が割安なので、中~長期に株価の伸びは堅実な展開を見せると見ている。

3月末が迫っている直近については優待+配当取りで需給がタイトになることを狙って「イベント投資」をしかけるトレーダーの存在をどうとらえるかだ。
「イベント投資」とは優待や配当を取ろうとする投資家の存在をテコに、タイトな需給のもと、株価が上がりやすい局面だけ追従買いで乗り、権利確定日までに高値が実現したら売り抜けていく投資法を指す。
ちなみに3月の権利確定日は来週の3月29日。権利付最終売買日は26日。

イベント投資のトレーダーは優待や配当権利前に売り抜けてしまうケースが多く、権利落ち日には優待、配当の権利が取れた人の売りも出てくる可能性があるので注意したい。
ただし、長期投資を考えている人は権利落ちの安値を追加買いするケースがある。

今週は、「優待や配当を取ろうか、利確チャンスがあれば売ろうか」と考える既存の投資家と新規に「割安株」「配当+優待取り」「為替に関係なく堅実な業種」から同社に注目する投資家が入り乱れる場面と見ている。各々の投資家の気持ちを推し量りながら、合理的な判断のもと、緩急つけて投資したい。高値つかみの可能性もあるので買値にはシビアになる局面だが、来週にかけ利確チャンスも通常より多めといえる。