東京株式(前引け)=円買い戻され、主力株中心に利食い

 18日前引けの日経平均株価は前日比263円安の1万2297円と急反落。前場の東証1部の売買高概算は18億5901万株、売買代金は1兆2043億円。値上がり銘柄数は532、対して値下がり銘柄数は1067、変わらずは103銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場は為替市場で足もと急速に円高方向に振れていることから利益確定売りを誘発する形となった。これまで高値警戒感がくすぶっていたが、前週末に日経平均株価は25日移動平均線とのカイ離が7.5%まで広がり、調整のきっかけ待ちの水準にあった。足もと円相場が1ドル=94円60銭近辺の推移と前週の円の安値水準である96円台後半から約2円の円高に振れていることで、主力株中心に売りがかさむ展開となっている。ユーロ圏のキプロス支援を巡り、にわかに欧州情勢に不透明感が台頭しておりリスクオフの流れを映して為替市場で円が買われる背景となった。前週末の米国株市場では、NYダウが11日ぶりに反落。米シカゴ先物市場の夜間取引でNYダウ先物が大幅続落歩調をみせていることも全般下げ幅を助長している。ただ、日経平均の下げ幅の割には値下がり銘柄数は全体の6割程度と少なめ。20日に日銀の新体制が発足し、前倒しで臨時会合を開くとの観測もあるなど追加緩和策への思惑や、デフレ脱却を目指すアベノミクスへ全般への期待を背景に個別物色意欲は健在のようだ。
 個別では売買代金トップのソニーが安く1600円台を割り込んだほか、トヨタ、マツダ、ホンダ、日産自などの自動車株が下げた。三井不、菱地所など不動産も軟調、三菱UFJなど銀行株も売りが先行している。ソフトバンクも売られた。一方、パナソニックが商いを伴い逆行高、セイコーHDが一時ストップ高と値を飛ばした。ツルハHDが高く、ユアサ商事、ツカモトなども物色された。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)