<株式トピックス>=日経平均株価の〝歪み〟を検証する

 常々指摘されていることだが、株価が短期間に急騰するなかで、日経平均株価225種の歪みに一段と拍車が掛かってきたようだ。日経平均株価に対する寄与率が最も大きいファーストリテイリング<9983.T>の株価は、昨年11月半ばの、今回の上昇相場の基点に比べて昨年来高値の3万1600円(3月8日)が約90%の上昇となっている。同様期間の日経平均株価の上昇率は約45%にとどまっている。つまり、ファーストリテイリングは、日経平均に比べて2倍の上昇率と急伸しているわけだ。
 この上昇により、ファーストリテイリングの寄与率(構成比率)は10%を超えてきた。つまり、日経平均が100円高すれば平均して10円分を担うというもの。以下構成比率の大きい順に、ファナック<6954.T>、ソフトバンク<9984.T>、京セラ<6971.T>、ホンダ<7267.T>、KDDI<9433.T>、信越化学工業<4063.T>、アステラス製薬<4503.T>、武田薬品工業<4502.T>、キヤノン<7751.T>がトップ10位となっており、この10銘柄を合計すると構成比率は30%を超える。つまり、225銘柄が採用されているなかで、この値がさの10銘柄が日経平均の3分の1を支配しているということになる。
 ファーストリテイリングの最低売買単位は300万円超、ファナックは140万円超、京セラ87万円など一般の個人投資家が気軽に投資するには負担が多すぎる。したがって、こうした銘柄を売買するのは、専ら外国人投資家や国内機関投資家、一部の個人富裕層ということになる。
 個人投資家は、構成比比率の高い銘柄の投資には参加できないまでも、日経平均株価がどういう特性を持ってどう動くかの知識は習得しておきたい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)