期待感が台頭しやすいが…?

キプロス情勢改善-ユーロ買い
※ご注意:予想期間は3月22日と表示されていますが、本日(21日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 春分の日で東京市場が休場となった昨日は、ドルやユーロの買い戻しが目立ちました。

 預金課税を否決した注目のキプロス情勢に関しては、新たに欧州各国が支援を表明すると共に、ロシアの追加支援に対する思惑も台頭しました。このため「“デフォルト”という最悪シナリオは回避される」との見方が広がり、リスク選好からユーロの買い戻しが優勢となりました。
バーナンキFRB議長発言でリスク選好-ドル買い
 一方で米国では、注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)が行われました。政策金利は予想通りに据え置きとなりましたが、その後に行われたバーナンキ・FRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見でQE(米量的緩和)を継続する旨の意向が表明されました。QEのコスト増が一部で批判されていますが、「管理できる範囲」としており、景気刺激のためは緩和姿勢を継続するとの意向を強調した格好となります。こうして米国でもリスク選好が優勢となり、ドル円は96円台を回復し、そしてユーロ円も124円台へと値を戻しました。
リスク選好のドル買い・ユーロ買い(円売り)は継続するか?
 こうした中で本日の展開ですが、基本的には「休み明けの東京市場にて“どこまでリスク選好のドル買い・ユーロ買い(円売り)が継続するか?”」に注目が集まるところです。

 キプロス問題を背景にしたマーケットの混乱は限定されており、米QEの継続も「流動性供給による価値の低下を想定するドル売り」ではなく、「米景況感への期待を背景にしたドル買い」となっているからです。これに「大胆な金融緩和を打ち出す」との思惑が広がっている黒田・日銀新総裁の就任記者会見が行われていることで、さらにリスク選好の円売り圧力がかかるとの思惑も指摘されるからです。

 一方で、「イタリアの銀行資産の質が悪化している」と米格付大手・ムーディーズが見解を示したり、また「高騰を続けるNYダウについて過熱感を警戒」との見方が一部で流れたりと、リスク選好の流れを失速させかねない要因は枚挙にいとまがありません。さらに96.20-70円には分厚いドル売りオーダーが積み上がっており、これを突破するにはかなりの労力(パワー)が必要であるとも見られるところです。
注目経済指標も多く、様子見ムードの可能性も…!?
 欧米タイムには、独・欧の製造業/サービス業の購買担当者景気指数(PMI)や米フィラデルフィア連銀景気指数・中古住宅販売件数・景気先行指数等の注目される経済指標の発表も相次ぐことから、時間の経過と共に様子見ムードが台頭する可能性も否定できません。

 キプロス問題の一服等から、再びリスク選好へのマインドを強めつつあります。このため上方向への期待感も台頭しやすい局面といえますが、まだ警戒態勢を緩めるわけには行かないようです。
ドル円日足チャート抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:97.759(09/8/7高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:96.951(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値3:96.717(09/8/12高値、3/12高値)
上値2:96.480(ピボット1stレジスタンス)
上値1:96.125(3/20高値)
前営業日終値:96.008
下値1:95.476(3/20の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値2:95.182(ピボット1stサポート)
下値3:94.827(3/20安値)
下値4:94.461(20日移動平均線)
下値5:94.000(大台)
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15:43 抵抗・支持ラインを追加