材料出尽くしだが…?

キプロス情勢の不透明再燃-ユーロ売り
※ご注意:予想期間は3月23日と表示されていますが、本日(22日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日は、またしてもキプロス問題の先行き不透明感が台頭しました。これにユーロ圏の脆弱な景況感も重なり、ユーロが全面安と展開となりました。

 「キプロス・ポピュラー銀行(同国2位)を閉鎖・売却し、そこで得た資金を預金者に返還する」と国営テレビが報じたことで混乱となったからです。またその後に同報道が否定されたことで混乱に拍車が掛かった格好となります。さらに独・仏の製造/サービス業の購買担当者景況指数(PMI)が事前予想を下回ったことも、ユーロ売りを後押ししました。こうしてユーロドルは1.29ドルラインを割り込み、ユーロ円は122円ラインまで急反落しています。

黒田・日銀新総裁会見で「材料出尽くし感」-円買い戻し
 一方で注目の黒田・日銀新総裁の就任会見では、「物価目標2%達成のためには何でもやる」とはされたものの、臨時会合の開催に関してはコメントを差し控えられました。このため失望感が台頭し、円買いが進行する格好となりました。このためもう一つの注目であった主だった米経済指標は概ね好内容となったものの、円買いの動きは止まらず、前記したキプロス発のリスク回避姿勢も後押しする形で、ドル円は一時94円半ばへと急反落しています。

キプロス問題は大きなヤマ場を迎える
 こうした中で週末を迎える本日の展開ですが、引き続きキプロス問題を背景にして“右往左往”する展開が想定されるところです。

 キプロスの銀行は25日まで休業が決まっていますが、それまでに支援策を同国が受け入れなければ「緊急流動性支援(ELA)は中断」という意向を欧州中央銀行(ECB)が示しています。このため本日を含めた数日間に、キプロス問題は大きなヤマ場を迎える可能性が高いといえます。

材料出尽くしもあるが…!?
 特に昨日の黒田・日銀新総裁の会見で、目先の円売り材料が“材料出尽くし”となった可能性も否定できません。そう考えると昨日のNYダウ下落に伴い東京タイムはリスク回避姿勢が継続する可能性が指摘されるところです。昨日は94円半ばで下げ止まりましたが、同ライン割れを窺う仕掛け的な動きには十分に注意しておきたいところです。

 もっとも2%の物価目標を達成するまで日銀は緩和政策を継続すると表明している以上、積極的に円を買っていく地合いでないことには注意が必要です。このためポジション調整の範囲を超えた動きになると、急反発という強烈なしっぺ返しが入らないとも限りません。

 下方向(リスク回避)への警戒度をやや高めておく必要はありますが、上・下“両睨み”の姿勢は本日も続ける必要がありそうです。