<話題の焦点>=ジェネリック医薬品、政府が新たな促進策導入

 医療費抑制の施策として「ジェネリック医薬品の使用促進」は、今後も重要なテーマとなる。政府は「2012年度に数量シェア30%」という目標を掲げ政策導入してきたが、足もとの市場シェアは依然として20%台後半に留まっており、6~7割程度を占める欧米諸国に比べ大きく出遅れているのが実情だ。

 政府与党の目標は、早ければ今年3月中にも決定する見通しだが、数量シェアの算出を「ジェネリックに変更し得る薬剤を分母に取る(=ジェネリックに変更し得ない新薬を除く)」計算方法へと改め、現在40%程度である数量シェアを60%まで引き上げる方向で議論が進んでいる。これが実現すれば、数量ベースの市場規模は5割増しとなる。これに伴い製品供給能力の高い企業がシェアを広げる可能性が高い。

 製品供給能力の点で注目されるのは、国内シェアトップの沢井製薬<4555.T>。同社の13年3月期の連結営業利益は165億円(前期比10%増)とピーク利益更新の見通しだが、第3四半期(12年4~12月)で141億円と進捗率は85%と高く増額修正の可能性も。

 日医工<4541.T>の14年3月期は、品目を拡充し後発薬の拡大が見込まれ、純利益は連続で最高益更新見通し。

 東和薬品<4553.T>は14年4月製造開始予定で原薬製造工場の建設を決定。14年3月期は、薬価改定なく高脂血症治療薬などの成長に期待。

 富士製薬工業<4554.T>は12年11月に持田製薬<4534.T>と共同開発していたG-CSF製剤が国内3番目のバイオシミラー(バイオ後続品)として承認された。

◆主なジェネリック関連銘柄の今期業績

銘柄名(コード) 今期営業利益 増益率   PER   株価

日医工<4541.T>  8500    ―   17.4  2186
東和薬<4553.T>  8400  ▼7.8  14.1  4980
富士製薬<4554.T> 3575  30.1  12.0  1875
沢井薬<4555.T> 16500  10.0  15.9 11060

 単位:100万円、%、倍、円(19日終値時点)
 なお、日医工は変則決算のため増益率は記載なし

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)