キプロス+北朝鮮、波乱含みの展開

半島情勢の急変にも注意
 今週は、キプロス情勢に振られやすい展開となったユーロ圏速報PMI の市場予想比下振れに加え、ドイツ製造業PMI が予想外に50 割れとなった他、フランスのサービスPMIも2009 年2 月以来の低水準となり、キプロス救済策についても明確な進展がみられず、S&Pがキプロス長期債をCCC+からCCC へ引き下げたことがユーロの重石となっている。本日の東京時間でも、サリス・キプロス財務相の「キプロスは要請したロシアの金融支援得られなかった」発言報道を受けて、ユーロが売られるなど、キプロスの銀行の臨時休業期限(~25日)明けにかけて、キプロス関連のヘッドラインに振られやすい展開となろう。

 ドル円も、リスク回避の流れの中で円高気味に推移している。

 来週26日がⅩデーになりそうな雰囲気の中、トロイカ体制の一角であるIMFのラガルド専務理事の自宅が家宅捜査された。フランスの経済財政相時代に職権乱用にかかわった疑いからだが、フランスのサルコジ前大統領に対しても、2007年の大統領選の時期に、国内有数の富豪女性から違法献金を受け取ったとされる疑惑で、仏検察当局は前大統領に対する正式な捜査を開始したと発表しており、ロシア欧州など、エネルギー問題・地政学的なリスク等々、様々な利権・思惑などが絡み合い、読み難い地合いとなっている。

 さらに、今週発表された中国税関の輸出統計では、2月に北朝鮮への原油輸出はゼロtなった。2012年は52万3041トン。毎月3万~5万トンを輸出していた事を考慮すると、中国の北朝鮮に対するこれまでの対応を大きく変化させた可能性がある。武装兵士の脱北なども伝えられている。中国の習近平国家主席は22日から、就任後初めての外遊として、ロシアを訪問する。当然のことながら、北朝鮮動向に関しても話し合いが持たれるであろう。

 半島情勢の急変にも備えたい。3月末から4月にかけては、欧州問題・北朝鮮問題など波乱含みの展開も想定しておきたい。リスク回避の流れが強まる中、金(GOLD)が静かに買い直されている。