<株式トピックス>=株価、業績、円相場の関係

 市場の関心は、日銀の黒田新体制の打ち出す具体的な金融緩和策が、安倍晋三首相の望むような本当に〝異次元〟の名称にふさわしいサプライズなものになるのかに集まっている。日銀新体制が新たに打ち出すであろう対策のかなりの部分は、既に株価に織り込まれており、制限なく次の買い支援材料を貪欲に求め続ける市場を満足させるのは容易なことではない。
 金融緩和マジックの有効期限を考慮するなかで、次に株価上昇を牽引するのは、企業業績の回復期待ということになる。複数証券会社の予想を平均すると、14年3月期の東証1部上場企業の平均経常増益率は30%増程度となっている。4月半ば過ぎから14年3月期業績の通期見通しの発表がスタートする。市場関係者によると、来期業績予想の想定為替レートは、平均して、1ドル=90円、ユーロ=120円程度になりそうだという。
 この来期の企業業績向上も織り込まれているという市場関係者も多いが、実際の会社予想が発表されていない段階では、本当の評価はこれからとなる。そこで、話が元に戻るようだが、期中の業績上方修正のポイントとなるのが、さらなる円安進行ということになる。
 例えば1ドル=100円、1ユーロ=130円といった水準になれば、企業業績を取り巻く環境が大きく様変わりしてくる。
 一部市場関係者の間では、「スミソニアン体制が崩壊して、1973年に変動相場制に移行してから40年間続いたロングランの円高・ドル安が反転したと考えれば、まだまだ円安・ドル高はほんの序章に過ぎない」との見方も出ている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)