「大幅高スタート、突発的な情報には注意」~黒岩の眼(朝刊)

「大幅高スタート、突発的な情報には注意」
 先週末の米国株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は90.54ドル高の14512.03、ナスダック総合指数は22.40ポイント高の3245.00となった。また、シカゴ日経平均先物(円建て)は12465円付近での推移。したがって本日の東京株式相場は買い先行の展開を想定。上値を試すものと思われる。

 先週末の日経平均は売り先行のあと、さらに下落幅が拡大。一気に2段目の窓(12373.17円―12401.12円)を埋めるに至った。ちょっとした達成感が漂っており、需給要因ではややリバウンドしやすい状況。本日は買い先行が予想されるため、いったんは上方の窓(12522.05円―12586.06円)を目指す展開となりそうだ。

 しかし、先週末時点での日足チャートでは、アイランド・リバーサル(離れ小島による相場反転のサイン)が出現。弱気形状が鮮明になっている。上方にファンダメンタルズの壁(割高の壁)が存在している可能性があり、買い先行の後は急速に売り圧力が強まる可能性が高い。上方の窓が強い抵抗帯として機能し、強力に上値を抑えそうだ。

 もちろん株式市場はキプロス情勢とにらめっこだ。キプロスが金融支援を獲得するためには、何とかして58億ユーロを確保しなければならない。現在は高額預金者から預金課税を徴収することで調整しているが、現時点では不透明な状況。ユーロ圏財務相会合も予定から遅れて開催されており、市場は追加情報を待っている。

 それでも基本的にはキプロスはユーロ圏が支援し、ユーロから離脱することはないとの見方が有力。市場には楽観ムードが漂っている。また、東京市場では日銀の追加緩和に対する期待が根強く、大幅高からのスタートが予想される。明日の権利付き最終日に向けて、配当・優待取りの動きも加わり、株価は大きく上昇することになりそうだ。

 本日のザラバ中は2つのニュースに注意する必要がありそうだ。ひとつはキプロスの情報。もうひとつは日銀の臨時の決定会合開催のニュースだ。現在の雰囲気からは「4/3の通常開催まで決定会合はない」との見方が有力であり、市場もそれを織り込んでいる。万が一、臨時会合のニュースが流れれば、株価は一気に動意づくことになるだろう。一時的に上昇幅が拡大することになり、ここ2、3日はそのような突発情報に注意する必要がある。株価は高値圏で推移しており、相場が振れやすくなっている。チャートには多くの窓が出現しており、投資家は相場に振り回されないように注意をしたい。