外為サマリー:1ドル94円台の攻防に、キプロス支援の後遺症を懸念

 26日の東京外国為替市場の円相場は、午前10時時点で1ドル=94円12~13銭近辺と前日午後5時時点に比べ48銭の円高・ドル安。対ユーロでは1ユーロ=121円08~12銭と同1円86銭の円高・ユーロ安で推移している。
 前日に、ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長が「キプロス支援の枠組みは他国への支援のひな型になるとの認識を示した」との報道が流れ、海外市場ではユーロ安が進んだ。これを受け、この日の東京市場でも、ユーロ安は続き低リスク通貨の円は買い優勢となり円高が進んだ。キプロス支援は、銀行の大口預金者に一定の損失負担を求める内容であり、このスキームが他の欧州諸国に適用された場合、イタリアやスペインの銀行からは預金引き出しの動きが強まることが懸念された。イタリアに格下げの噂が出たこともユーロ安要因となった。ユーロは対ドルで1ユーロ=1.2861~62ドルと同0.105ドルのユーロ安・ドル高で推移している。
 円は対ドルで午前9時10分過ぎには93円84銭を記録している。その後、93円台後半では、売りが膨らみ94円台に値を戻しているが、当面は94円ラインの維持が焦点となってきている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)