<REIT指数上昇をどうみる?>=楽天証券経済研究所シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之氏

 東証REIT指数の上昇については背景にインフレ期待があり、海外マネーなど機関投資家資金の流入が加速しているとみられる。金融緩和を背景としたデフレ脱却が盛んにいわれるが、長期金利は低下傾向にあり、今は株価のほうが先行してインフレを織り込んでいる状況だ。景気の回復というよりも資産価格の上昇という部分が映し出されており、これがREIT指数の上昇と符合している。丸の内や渋谷など再開発の動きなどを背景に商業用不動産の活性化の思惑も背景にある。当面はREIT指数も上昇歩調を維持する可能性は高い。ただし今はまだ、コストプッシュインフレなのかディマンドプルインフレなのか、その内実を問わずに漠然としたインフレ期待であって、需要の伴うインフレにもっていけるかどうかは、アベノミクスの成果を待つよりない。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)