「掉尾の一振」は無さそう、しかし…?

引き続き“リスク回避/選好に揺れ動く思惑”-不安定な展開
※ご注意:予想期間は3月30日と表示されていますが、本日(29日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日も“リスク回避/選好に揺れ動く思惑”がマーケットを左右する、不安定な展開となりました。

 独失業者が増加するなど、欧経済指標の悪化から当初はユーロドルが1.27ドル半ばへ、ユーロ円も119円後半へと値を落とす軟調な動きを見せました。そうした状況下で注目のキプロスの各銀行が営業を再開しましたが、「現金の国外持ち出し制限」や「小切手の現金化禁止」等の厳戒態勢の中ではあったものの、懸念された取り付け騒ぎ等は起こりませんでした。このためリスク回避姿勢がやや後退する格好となり、ジリジリと値を戻す動きへと変わっていきました。

米経済指標は不発
 一方で、期待された米経済指標(GDPや新規失業保険申請件数等)が事前予想を下回るなど、リスク選好もやや緩和しました。このためNYダウが史上最高値を更新したにもかかわらず、米長期金利は戻りを試すことができず、一服感の台頭から全般的に上値を押さえる形で機能しました。こうして前記したリスク回避の後退は中途半端な格好に留まり、ユーロにつれて一時94円半ばを目指していたドル円でしたが、結局は94円前半へと押し戻されて昨日の取引を終えています。

本日は変則的なマーケット環境
 こうした中で週末を迎える本日の展開ですが、欧州・豪州市場はすでに聖金曜日(グッドフライデー)で本日は休場となります。加えて日・米も期末・年度末を迎えることから、かなり変則的なマーケット環境といえます。

 そうした中でまず東京タイムは、香港・シンガポールが休場という流動性が低下する中、外貨建ての新発投信(約4000億円)が予定されています。一方で年度内最終営業日ではあるものの、「国内機関投資家は最後の最後まで資金調達に動く」との見方が指摘されているだけに、“レパトリの円買い圧力”にも注目しておかなければなりません。

 一方で欧州タイムに入ると、東京タイム以上に流動性が低下すると見られるところです。そうした中でキプロス問題は一旦の落ち着きをみせていることから、“少なくとも本日に限っては、リスク回避/選好姿勢は現状維持”と考えるのが自然となります。もっとも流動性の低下時は“全く動かない”か、もしくは“些細な要因にて大きく変動する”かのいずれかになりやすいとされていることから、油断は禁物です。利益確定やポジション調整の動きもある程度想定されていますので、適度の振幅は想定しておいた方がよさそうです。

 そしてNYタイムに入ると、個人所得/消費支出や消費者態度指数といった“そこそこの”米経済指標が予定されています。つまり現在のマーケットは「玉石混交」の様相を示しており、一方向を目指しづらくなっているといえま
す。

「掉尾の一振」は無さそう、しかし…?
売り・買いがマチマチのドル円の上・下のメドとしては、まず昨日の上値を押さえた94円半ばが上方向では注目されるところです。この手前にはドル売りオーダーが展開しており、早期に同ラインを吸収することができるかが注目さ
れるところです。もちろん最大の目標(メド)は20日移動平均線(94.92円付近に展開)であることに変わりはありませんが・・・。

 一方で下方向では、昨日の下値を支えた日足・一目均衡表基準線(93.80円付近)が注目され、それを下回ると50日移動平均線(93.35円付近)と見られるところです。

 いずれにしても本日は「無風の中で“粛々と”取引が進行する”という展開をメインシナリオに置きつつ、突発的な動きで前記したライン越えの有無に細心の注意を図るといった必要がありそうです。

ドル円日足チャート抵抗・支持ライン
USD/JPY
上値5:95.495(3/12~3/25の61.8%戻し)
上値4:95.022(ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値3:94.922(20日移動平均線)
上値2:94.763(ピボット2ndレジスタンス、日足・一目均衡表転換線)
上値1:94.473(3/28高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:94.146
下値1:94.000(大台)
下値2:93.799(日足・一目均衡表基準線、ピボット1stサポート、3/28終値)
下値3:93.531(3/25安値、ピボット2ndサポート)
下値4:93.337(50日移動平均線)
下値5:93.258(ピボットローブレイクアウト)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
15:25 抵抗・支持ラインを追加