<私の相場観>=岩井コスモ証券・投資調査部副部長 有沢 正一氏

 にわかに浮上したキプロス問題も、大きな波乱には至らず落ち着く気配を見せてきた。再び、国内の要因、とりわけ新体制での日銀の動向が注目されることになるだろう。

 ただ、名実ともに新年度入りとなる4月以降は、徐々に企業の業績に対する関心が高まってくるのではないだろうか。14年3月期の国内上場企業の純利益は4~5割程度の増益が予想されている。大幅な利益水準の拡大が見込まれるにもかかわらず、株価面での評価が十分ではないものが依然として数多く見受けられる。

 特に、輸出型の企業においては、一通り円安メリットを織り込んだものの、個別レベルでの実態評価が物足りないものも多い。決算発表シーズンを控えて、業績に関する観測報道が紙面を賑わせることにもなるので、業績相場の色合いが徐々に強まってくるだろう。

 日経平均など指数の上値はやや重くなるかもしれないが、個別のレベルで見れば、かなりダイナミックな値動きが期待できるのではないだろうか。業績の変化率が大きい中小型株の中から出遅れ株を探したい局面だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)