<クローズアップ> 医療中心に期待高まる遺伝子組み換え技術(2)

 クリアしなければならない課題は山積しているが、難病治療での活躍期待が高まる中、関連銘柄からは目が離せない。以下、注目の関連銘柄をピックアップした。

 免疫生物研究所<4570.OS>は遺伝子を組み換えたカイコの繭にタンパク質を発現させる技術を利用してヒト・コラーゲンを大量生産させることに成功、化粧品原料として販売。

 また、カイオム・バイオサイエンス<4583.T>はニワトリの細胞と遺伝子組み換え技術を駆使して10日ほどで多種類の抗体をつくる技術を確立し、人間の抗体への応用を研究している。

 遺伝子組み換えヒト成長ホルモン製剤などバイオ医薬品に高い実績を持っているのが日本ケミカルリサーチ<4552.OS>。2014年にヒト間葉系幹細胞を利用した細胞性医薬品の製造販売承認申請を目指す。

 また、医薬品製造を目的に遺伝子組み換え技術で、植物細胞内に新規たんぱく質を培養する完全密閉型植物工場には鹿島<1812.T>が取り組む。クリーンルームなどの医薬品工場建設と植物を効率的に生産する施設建設のノウハウが必要で、両分野に携わってきた同社がエンジニアリング力を結集、光や温湿度など植物生育と有用物質生産に最適な条件を制御するとともに、組み換え遺伝子の拡散を完全に防止する技術を確立している。

 一方、農業分野では米モンサントがトウモロコシや大豆の大量生産に成功、遺伝子組み換え技術の波が国内にも押し寄せているが、食物は直接健康に影響を及ぼすもので抵抗も強い。種苗大手のサカタのタネ<1377.T>は遺伝子組み換え技術を使わず、ハイブリッド化による生産性の向上、低農薬栽培を可能にする耐病性育種の開発に力を入れている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)