明日の日銀金融政策決定会合のポイント

一旦円買いが強まるか?
日本銀行の長い歴史の中で、今回の決定会合ほど世界中からの注目を集めた決定会合はなかったでしょう。

昨年末からのアベノミクス相場の柱である「3本の矢」の中でも、最も注目されている「大胆な金融緩和」を実行するのが日銀です。

今回の会合はこれまでの緩和に比較的慎重と見られていた白川元日銀総裁から「リフレ派」の黒田新総裁に変わってから初めての日銀金融政策決定会合ということで、これまでとは「次元の違う」緩和策が発表されるとの期待が高まりました。ただここ数日、実際にはそれほどアグレッシブな政策は取られないのではないか、との見方が強まっていて、為替市場でもやや円の買戻しが進みました。

現在の大方の市場関係者の見方は

1.買い入れる国債の残存期間を3年までから5年~10年と長期の物に延長して、長期金利の一層の低下を促すとともに、緩和の時間軸を長期化する
2.通常の輪番オペによる国債買い入れ(資金供給目的)と、資産買入れ等基金による国債の買い入れ(量的緩和)を一体化して資金供給の量をわかりやすくする
3.2014年から開始される予定の、予め期限を定めない国債の買い入れを前倒して実施する

などが決定される、というものです。
また、これに加えて

4.ETF(株式)、REIT(不動産)などのリスク性資産の買い入れ枠を大幅に拡大する
5.日銀券ルールに代わる新たな国債買い入れに関するルールを設定する
6.金融機関の超過準備預金に対する付利を引き下げもしくは撤廃する

との期待もあります。

1から3までに関しては、こういった事が決定できなければ期待を裏切られたとして円の買戻しが強まる、と予想できます。
4.に関しては、もし決定されれば株式市場を押し上げるとの見方から円売りが強まると予想できますが、一部で期待されているだけに、もし決定されなければ逆に株式相場にマイナスの影響が出るとして円買いが強まる可能性があります。
5.と6.に関してはほとんど織り込まれていませんので、もし決定されれば円売りが強まると予想できます。

おそらく1~3が決定され、東京時間には一旦利益確定を含む円買いが強まるものの、その後の黒田総裁の記者会見などを受けて海外時間には将来に対する期待感で再び円売りが強まる、と予想しています。