<検証話題株・横河ブリッジHD> 安倍政権の政策期待に乗る、老朽橋梁の補修・架け替え需要拡大

 横河ブリッジホールディングス<5911.T>は、公共投資拡大、国土強靭化計画などを追い風に、株価も大きく居所を変えた。老朽インフラの再整備に伴う橋梁の補修・架け替え需要の本格化で、中期の収益拡大期待は大きい。ただ、株価は数年来の高値圏到達で高値波乱の可能性もあり、胸突き八丁の状況だ。

 同社の株価は、2009年2月高値の922円から調整局面入りして、10年10月安値の416円まで約55%の下落となった。この背景は民主党政権下での公共事業削減の逆風を受けて、同社の業績に大きな影響を与える橋梁関連の受注環境が悪化したことが大きい。

 その後、10年10月の安値を起点に11年3月の665円高値まで約60%の戻りを示現したが、これは11年3月11日に発生した東日本大震災により復旧・復興に伴う橋梁関連の特需思惑が株高につながったわけだ。だが、その後は復旧・復興関連需要や耐震ニーズの高まりによる橋梁の補修・架け替え需要の拡大思惑を手掛かりに買われる局面があった一方で、12年3月期の連結経常利益が29%減益にみられるように、受注増、業績拡大に結びついてこなかったことから、下値450円前後、上値600円前後のボックス相場に移行していた。

 それが12年11月の後半から上値指向となり、12月から今年1月にかけては急騰足を示現、そこまで抜けなかった震災直後の高値655円奪回を通過点に2月1日には887円高値まで急伸した。

 この要因となったのは、公共投資拡大を軸とした積極財政政策に加えて、国土強靭化計画に沿った防災・減災対策としての老朽インフラの再整備で、高速道路橋をはじめ一般橋梁関連の補修・架け替え需要の本格化期待が再度浮上したわけだ。

 ただ、株価はこの数年来の高値圏まで上昇してきただけに、ここ利益確定売りが出やすくなっており、高値波乱商状になっている。目先は760円近辺の下値を維持できるか。また、820円前後の上値のフシを抜けてくるか、胸突き八丁のポイントに差しかかっている。

 13年3月期の受注高は橋梁関連に加え、物流倉庫の建築などを行うシステム建築の増加などから、前期比6%増の650億円前後が達成できそうだ。

 このため、13年3月期は連結売上高880億円(前期比21.0%増)、経常利益29億9000万円(同47.5%増)を達成する見込み。豊富な受注残から来期も増収、経常増益の公算が大。老朽橋梁の補修・架け替え需要はこれからが本番で中期の収益拡大に貢献することになりそうだ。PBR0.6倍台は株価の評価余地が大きい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)