<株式トピックス>=〝黒田バズーカ砲〟に株、外為ともにショートカバーの嵐

 これまでの日銀政策決定会合後の市場反応のなかでも、かなり上位にランクされる〝ポジティブサプライズ〟だったようで、一部では「黒田バズーカ砲炸裂」との表現も飛び出しているほどだ。ところが、今回の予想を上回る追加金融緩和策を〝ネガティブサプライズ〟と受け止めて、歯ぎしりして悔しがっている人たちがいる。過去に何度となく経験させられた、日銀会合後の〝期待外れの売り〟に期待して、日経平均株価先物の1万2000円や1万1500円の水準で売りポジションを建てていた向きや、外国為替市場で追加緩和策の内容への失望に伴う円高・ドル安進行を想定して円買い・ドル売りのポジションを持っていた投資家達だ。
 日銀会合につては、かなり早い時期から実施可能な政策の〝主なメニュー〟が取りざたされていたことから、「大きなサプライズは望めないのでは」との見方も根強く、一部では「具体的な金融緩和策は、4月26日の次回会合にずれ込む」との見方も出ていたほどだ。
 日経平均株価の場合、この株価指数先物の売りの買い戻しに拍車が掛かり、1日の変動幅は558円に達した。また、外国為替市場では、4日の欧州時間に入って円安・ドル高が一段と加速し、1ドル=95円半ばでの推移となっている。これに反応して、4日の日経平均先物のナイト・セッションでは、一時1万3000円を回復する場面もあった。
 ただ、少し気になるのは、黒田総裁が会合後の記者会見で、新たに導入を決めた金融緩和措置について「戦力の逐次投入はしない。現時点で必要な措置を全て講じた」と話していること。今回の政策が強力なバズーカ砲であることは認めるが、今後の弾切れにやや不安が残る。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)