<マーケットアイ> 日銀が大胆な追加緩和策を発表、株高、円安が一気に加速(2)

 現在2つに分かれている国債買い入れの枠組みのうち、3年前に導入した「資産買い入れ基金」の枠組みは廃止して一本化を図ったうえで、長期の国債を積極的に買い入れ、日銀が保有する国債の満期までの平均期間を現行の3年弱から7年程度にまで長くすることで緩和の効果を高める。また、ETFの保有額も年間1兆円増やし、2年間で2倍以上にする。一方、日銀が国債を買い入れるにあたり、財政の肩代わりをしないように、買い入れる国債の額を制限してきた、いわゆる「銀行券ルール」を一時的に停止することも合わせて決めた。

 市場関係者の多くは、打ち出された内容について「想定していたよりも強めな印象」と受け止めたようだ。金融調節の操作目標を、「マネタリーベース」に変更したことは、サプライズと受け止められた。また、長期国債の買い入れ対象を40年債を含む全ゾーンに設定し、ETFの保有額を2年間で2倍に拡大する方針を示したことなどを株式市場は評価したようだ。

 この追加緩和策を受けて、三井不動産<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不動産<8830.T>の不動産株や、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>など金融株が、後場軒並み大きくプラス圏に切り返した。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)